瀧定名古屋18秋冬/婦人服地 ウール代替の開発加速、カラーはパープル推し
2018.05.30
ウール100%は大きく縮小し、ウールと異素材の複合や化合繊で代替とする。背景には羊毛原料の価格高騰と、イージーケアが浸透する消費者の”ウール離れ”がある。ポリエステル・レーヨン、レーヨン100%、ポリエステル100%などでもウールライクな質感や見た目を実現するという技術進化も手伝って、「5年前と比べてウール素材(の開発)は激減した」という。ただ「ウールでないとだめという消費者やアパレルは確実にいる」ことから、ウール100%のツイードなども引き続き用意する。
このほど大阪市内で開いた18秋冬向け展示会では「フェミニズム」「プライマルエナジー」「モダニスト」という三つのテーマに即した新作服地を提案。前回展で好評だった防透けや撥水(はっすい)、軽量、消臭といった各種機能のシールを各服地に貼付するという手法も継続した。
柄提案ではトレンドの風が吹くプリントと先染めチェックを多用したほか、次シーズンへの先行提案として再びトレンドに浮上しそうなストライプを、パープル軸に訴求した。
引き続き東京展を20〜22日、千代田区の秋葉原UDX南ウイング4階UDXギャラリーで開く。