暖かくなる機能に弊社の培われた企画開発⼒を遺憾なく発揮して、ユニークな商品を作り上げたいという思いを、英語のWarm(暖かい)に、フランス語のmétiers d’art(芸術的な⼿仕事)を合わせ、素材名「WarmdArt®(暖かい芸術的な仕事)」に込めました。
1. 機能性繊維素材:無機物質で微細材料を活用した機能性ペレット材料 2. 色相・波長の研究開発から 3. WarmdArtと通常繊維との温度差実証実験 4.太陽光照射による蓄熱・保温効果の上昇の効果確認試験の詳しい内容 5.太陽光照射による蓄熱・保温効果の上昇の効果確認試験の詳しい内容 6. 当社繊維製品と他社繊維製品との蓄熱・保温効果について 7. WarmdArtの具体的な市場 8. WarmdArtの特徴 9. WarmdArtの代表的な特徴点
1.
機能性繊維素材:無機物質で微細材料を活用した機能性ペレット材料
無機物質で微細材料(※ナノ粒子)を活用した機能性ペレット材料であり、その機能性ペレット材料を練りこんだ紡糸を行い、紡糸材料を活用して生地製造することで赤外線領域にある光エネルギーを吸収して、市場で要求される程の蓄熱・保温効果が容易に確認できる繊維商材を開発しました。
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効果としては、布帛地・トリコット地、化学繊維、綿、全てにおいて温度上昇を容易に望むことができます。実験室であれば10分間、実測値の野外の場合は5分間で通常繊維生地と温度差を確認することができます。
2. 色相・波長の研究開発から
光波長図:太陽光に含まれる赤外線を活用することで容易に物を温めることが分かり、その太陽光の近赤外線を効率よく集めることが可能な素材を開発することが繊維分野へのニーズと捉えます。
光を波として考えると波の山の長さの波長が光の色を決めています。人間の目が確認できる光を可視光とよび、400-700nm波長範囲に相当します。
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3.WarmdArtと通常繊維との温度差実証実験
太陽光に含まれる赤外線を活用することで容易に物質を温めることがわかり、
この赤外線内の「近赤外線」に注目。
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太陽光に含まれる赤外線を活用することで容易に物質を温めることがわかり、
この赤外線内の「近赤外線」に注目。
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太陽光蓄熱試験
秋から冬期間による測定状態
日時:2020/02/05 天候:晴れ/13°C 測定時刻:11:30-11:40(10分間)
太陽光照射強度:73600-74200 LX
4.太陽光照射による蓄熱・保温効果の上昇の効果確認試験の詳しい内容
「※夏期間による測定状態」・基準になる温度測定幅:30°C〜60°C
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5.太陽光照射による蓄熱・保温効果の上昇の効果確認試験の詳しい内容
「※秋から冬の期間による測定状態」・基準になる温度測定幅:10°C〜40°C
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6.当社繊維製品と他社繊維製品との蓄熱・保温効果について
[ランプ照射試験]
一般的な蓄熱・保温効果測定方法に使用されるのと同様な測定方法でデータを取得しました。測定機材の下に熱電対を差し込んだ状態でランプを照射し10分間の温度上昇を測定しました。
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7.WarmdArt®️の具体的な市場
■ 一般的なアパレル市場 ・ 下着等のインナー市場、靴下、手袋、マフラー、シューズ等
■ 一般的なスポーツ市場 ・・・ ゴルフ、ランニング、野球、サッカー等
■ ウィンタースポーツ市場 ・・・ スキー、スノーボード等
■ 登山市場 ・・・・・・・・・・・ 登山ウェア、リュック、テント、寝袋等
■ マリン市場 ・・・・・・・・・ 水着、ラッシュガード、ボディースーツ等
■ タオル市場
■ エクササイズ市場 ・・・ サウナスーツ等
■ スーツ市場
■ ユニフォーム市場 ・・・ 学生服、体操服、ワーク用作業服等
■ 農業市場 ・・・・・・・・・ ビニールハウス等
■ インテリア市場 ・・・ カーテン等
■ メディカル市場 ・・・ 近赤外線治療用等
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8.WarmdArt®️の特徴
1.赤外線盗撮防止
近赤外線の波長を吸収することから、赤外線カメラによる盗撮に対しての防止効果が期待できるため、必要アイテムへの応用に向け研究を進行中です。
2.太陽光を利用した蓄熱保温素材
WarmdArt®は、再⽣可能エネルギーである太陽光を利⽤して、熱を作り出し、暖かさを⽣み出すことを可能にしています。当該商品は、⽐較品と⽐べて10℃以上の温度差が認められます。
3.カラーリングが可能
カラーリングが可能で、従来の蓄熱保温素材のような⿊⾊の吸収材料が使⽤された⿊やグレーの商品のほかに、⽩⾊も含めた明度の⾼い⾊相へのカラーリングに適し、ファッション性の⾼いレディース⾐料への商品展開が可能です。
4.肌への負担軽減
UVカットだけでは防げない、肌に悪影響を及ぼす近赤外線を吸収カットする効果により肌への負担を軽減させることができます。
5.速乾性
高い蓄熱機能があるため、通常のポリエステル素材と比べて約半分の時間で乾燥します。
6.物性・効果持続性
特殊無機材料を繊維に練り込んでいるので、効果が持続する。また、材料の添加量は極少量なので繊維の物性は既存のポリエステル繊維と同等のものとなります。
7.再生可能エネルギーである太陽光を使用した蓄熱保温素材ということに加えて、ポリエステルにはリサイクルポリエステルを使用し、様々な点から環境配慮をしたサスティナブル素材となっています。
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9.代表的な特徴点
- 太陽光の近赤外線を効率良く吸収して、非常に高い温度上昇を望むことが可能
- 太陽光を利用することで電源不要で保温する
- 薄い生地での保温効果が望める
- 機能性紡糸に含まれる機能性材料が少量のため、通常のポリエステル繊維と
同時に製造・加工ができる - 各種耐久性テストに対応可能
- 透明性が高く、各カラーバリエーションに対応可能な繊維素材が製造可能
- 繊維素材に混合する材料濃度により、各種の使用用途に対応した繊維生地が製造可能
- 吸湿発熱素材や遠赤外線吸収素材と組み合わせて使用が可能
(※より温度上昇が体感し易くなる) - 製造期間が3か月(※レアメタル材料を使用するため、大量発注の場合は要相談)
10.再生可能エネルギーである太陽光を使用した蓄熱保温素材ということに加えて、
ポリエステルにはリサイクルポリエステルを使用し、様々な点から環境配慮をしたサスティナブル素材となっています。
問い合わせ先:92課森・宮川
miyagawa-tomoyuki@takisada.com
tel 052-201-3385