今年の夏の自由研究のもう一つは、起毛についてです✨
お世話になっている起毛屋さんや整理工場の方にポリエステル、綿、ウールの起毛についてお話を伺ってきました👀
実は起毛ってとても奥が深いのです!
起毛はポリエステルと綿、ウールで使用する針と工程内容が全然違います!
それぞれで大切なことは針先と起毛の回数ですが、ウールは前工程も大変重要です‼
←↑ 32課の素材を起毛してくれている起毛機たちです!!
まず針について…
針はポリエステルや綿、ウールなど素材によって針の角度や長さ、強度が違います✊
また起毛1回目の針と仕上げする針も違い、
1回目に粗い毛をかきだし、仕上げには柔らかくて密な毛をかきだす為種類が違うのです!
そもそもなんで針が素材によって違うの?と思われるかもしれません。
それは素材によって毛の出やすさが違うからです!✨
ポリエステルや綿は糸が硬い為毛が出にくく、ウールは糸が柔らかいので毛が出やすいのです!
なので、それぞれの素材に合わせた針を選択しなければなりません。
針だけではなく素材の特性に合わせた起毛の仕方も重要になってきます✊
ウールの起毛の場合、かき出す針と毛をなでる針が交互についています。
交互についていることによって、きれいに毛を出すことができるのです✨
また、ウールは生地が濡れている方が、抵抗力があがり密な毛が出やすくなります。
コート地などは、ウール特有のフェルト化(縮絨)をさせて起毛をすることによって密な毛が出やすくなるなど、生地の用途によって起毛方法が変わってきます。
次に起毛の回数について…
実は起毛って地道な工程なんです💦
1回や2回ではなかなか柔らかくて密な毛がでず、風合いや生地の用途によりますが、6回程起毛をしなくては密な毛が出てこないのです!
何回も起毛することによって、より良い毛をかきだしています✨
起毛は毛をかき出すだけではないのです!
かき出した毛を揃えてカットする技術もとっても重要なのです。
毛をカットしすぎると生地が破れてしまう為、破れないように短く毛をカットするのがとっても高い技術がいるのです✨
カットも1回だけではなく、飛び出た毛をなくすために何度もカットしています。
起毛の奥深さが少しでも伝わりましたでしょうか?
今回お話を聞いて、起毛だけではなくものづくりは手間暇かけることで良いものができることがとてもわかりました!
今後も様々な加工の工程の知識をつけ、ものづくりに活かしていきたいです✊
今年の自由研究はいかがでしたか??
普段着ているお洋服の生地も、ひとつひとつ観察すると奥の深い生地がたくさんです!
皆様もぜひぜひ、いろんな生地を触ってみてくださいね😊✨
それでは!次回のNEWSもお楽しみに👋