Manufacturing Process of Textile
~生地ができるまで~
今回のリコメンドは生地ができるまでシリーズ第5回目になります!テーマは、、
生地がきれいになるまで
32課では自家生産で生地の設計から原料の仕入れ、織り、染め、仕上げ工程等すべてをハンドリングしているマークがあります!課の中に仕入先機能を持っているという感覚です。自家生産ではこだわったモノづくりを行っており、その中でも生地がきれいになるまでということで、染色のご紹介です。染色には主にTOP染め・糸染め・後染めの3つの方法があります。今回は前回紹介した生機に色を付けていく工程(後染め)をご紹介します。後染めの中にも複数染色方法がありますが、最も代表的な液流染色とジッカ―染色をご紹介します!!
液流染色
液流染色は、英語では「Jet Dyeing」とも呼ばれます。生地をロープ状につなげて染液の水流に乗せて、高温・高圧の管内を循環させながら染色する方法です。水流で生地がもみ込まれることによって、風合いが柔らかく仕上がります。さまざまな素材にも対応する染色法のため、後染めの中でもよく使用される染色法です。
液流染色の特徴であるもみ込みは、ナチュラルなシワを作ることもできます。染色後に通常は、熱セットされる際に生地を伸ばした状態で幅セットされますが、この工程でナチュラルセットすることによって、染色に加えて液流のシワ感を残すこともできます。シワをあえてつくることで、生地に立体感や色の深みを出すこともできます。
ジッカー染色
ジッガー染色は、拡布染色法で、生地を平らにまっすぐ開いた状態で染色します。
ジッガー染色は、大きな2本のロールに生地を巻き付け、行ったり来たりしながら、染液に浸して染色していきます。浴中には、ガイドローラーと呼ばれるローラーがあり、シワが入らないように、ロールで伸ばしながら染色されます。シワの入りやすい繊細な高密度生地などに使用される染色法です。常圧ジッガーと高圧ジッガーがあり、常圧ジッガーはナイロンの織物に使用されるケースが多く、高圧ジッガーは、ポリエステルの織物に使用され、高温(130℃)の染色が可能です。
液流染色に比べると、もみ込みされないため、生地の風合いは固く上がりやすい傾向にあります。平らにしながら生地をローラーに巻き付けるのですが、投入時にシワがはいると、染色ムラや染色スジ、部分的に色が載らないなどのトラブルに繋がるため、注意が必要になります。
いかがでしたでしょうか?糸から生地にするまでにはまだまだ、必要な工程がたくさんあります。染め上がった段階で8割ぐらいの工程が終わったことになります。一回できれいに染め上がらなければ、再度やり直すことも多々あります!
手間暇かかった自家生産シリーズは32課の一押しです!!
次の生地ができるまでシリーズ、次回もお楽しみに!
各品番のスワッチ依頼、詳細は各品番のリンクからご確認よろしくお願い致します!