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2025-2026 AUTUMN&WINTER DIRECTION BOOK インフルエンス

ICONICITY ~ある象徴~

アイコニシティ(象徴性)を多面的に探求しコンテンポラリーを解釈するとは?

脱炭素化におけるデジタル化の進展によって、企業の環境目標実現に向けた新たな可能性が広がっています。

カーボンニュートラルの実現を目指す取り組みのなかで、排出源対策において「エネルギー・産業・運輸・地域・暮らし」の各分野と「吸収源対策」において、長期的ビジョンが示され、デジタル化と脱炭素化の結びつきは今後、ますます強くなっていくでしょう。

また私達の生活に浸透しつつあるAI(人工知能)技術はこれまでにはないスピードで進化を遂げています。人間とAIの協働において重要なのは、人間的であるように適切なバランスを見つけることです。

デザインもやはり生きものであり、そういった世界とともに変化していきます。

『日本らしさ』『自分らしさ』の象徴を思索する

シンボリックに意味を届けることが大事な時代だからこそ、本質を見据え文化を昇華させることで、素材の動きや質感を活かしながら、コンテンポラリーの本質を視覚的に表現することができるでしょう。

◎ミラノウニカ展素材傾向総括

『第39回MILANO UNICA7/9-11』がイタリア・ミラノRHO FIERAで開催されました。

569 社の出展企業(うちイタリア企業 454 社:2023 年 7 月対比 +18%)ヨーロッパ企業 115 社(2023 年 7 月対比 +47%)と全体的な出展数も増えました。

訪れた企業は合計 5,541 社、2023 年 7 月対比+19% に相当します。そのうち 3,403 社がイタリア企業 (+11%)、2,138 社が外国企業 (+36%) でした。

フランス(+65%)、スペイン (+60%)、中国 (+55%)、ドイツ (+47%)、イギリス (+30%)、韓国(+20%)、日本 (+16%)、米国 (+14%)。注目すべきは、アラブ首長国連邦からは22社が参加したことです。

MILANO UNICAのSimone Canclini会長は、新規出展者からの参加要請が大幅に増加しており、展示スペースが20%増加したと強調しています。またICE Agenzia会長のMatteo Zoppas氏は「2023年のイタリアの輸出は2022年と同水準の6,260億ユーロに達し、これはGDPの約3分の1に相当します。これが2023年と比較して30%の成長であることを考慮すると、非常に重要なことである」と付け加えています。

生地値は各社平均で24-25AWシーズン対比からは大きな変化はないものの、さらに加速する為替の動向が影響を及ぼし、インポート素材について引き続き厳しい商況が懸念されるでしょう。

ハイラグジュアリーなものは、どのメーカーと取り組むべきかを見極め、絞り込み、バリューなものは他にはない特長をより強調する、などの特化した提案を試み、幅広い市場を視野に展開することが重要なシーズンとなる予測です。

世界的なトレンド傾向を踏まえながら、日本マーケットにより重要な素材群として8つのカテゴリーに分け展示を行いました。

  • ARCHIVIO – GRANPA風お爺さんのワードローブのような懐かしさ
  • TEC EFFECT – しなやかさと艶やかさ
  • SERATA – セレモニードレッシング
  • SOFT TOUCH BRUSHED – 優しい手触り
  • CASHMERE BLEND – 軽やかな柔らかさ
  • CATCHNESS – 視覚効果
  • LIGHTNESS – テクニカルな軽さ
  • DENIM LOOK – 繊細なデニムフェイス

合わせて伊、英、仏、トルコ、ポルトガルなど ヨーロッパ中心のメンズ・レディース合わせた素材メーカー約100社以上のコレクションをご提案させて頂きました。