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メディア 2025.04.23

商社 熱帯びる新卒人材確保 初任給30万円以上が3社 インターンシップ拡充

商社 熱帯びる新卒人材確保 初任給30万円以上が3社 インターンシップ拡充
繊研新聞電子版:2025年04月22日更新
 
商社が新卒人材確保に力を注いでいる。
人材の確保・能力開発が業績の安定成長の基盤となる商社にとって、
新人採用は企業戦略の重点課題だ。各社とも初任給を軒並みアップするとともに、
インターシップ制度の充実や採用活動を強化し、学生を引き付ける。
 
繊研新聞社が実施した商社の人材確保に関わるアンケート調査によると、
19社中14社で、25年度の大卒初任給が25万円以上の水準となった。
30万円以上は、伊藤忠商事(32.5万円)、丸紅(30.5万円)、豊田通商(30.5万)の3社。
20年度からの増額推移では、伊藤忠商事が8.5万円増、豊田通商7万円増、GSIクレオス5万円増、
八木通商5万円増と急速に上昇している。
前年比ではタキヒヨーが2.7万円増、豊島2.5万円増、伊藤忠商事2万円増、
GSIクレオス2万円増と引き上げた。
人材確保に向けた初任給の引き上げが過熱している。
 
実務体験を重視
 
インターンシップ制度の拡充も課題だ。
MNインターファッションは、同社の事業を川上・川中・川下に分けて、
各現場を担当する社員によるグループワークを通じ
「衣料品が製造・納品される流れを疑似体験してもらう」施策を実施。
豊島はインターンシップを年間に100回以上開催して、
実務に近い形での体験をしてもらう機会を作っている。
伊藤忠商事は、「学生に実際のビジネスに基づくケースに取り組んでもらい、
当社業務への解像度を上げてもらう内容となっている。
社員との交流機会も十分に設けて、
学生の職業観などをしっかりと把握でできるプログラム」をしている。
 
海外での採用も
 
採用施策も多様化している。
GSIクレオスは、グローバル人材の確保を目的に、
米国で開催されるボストンキャリアフォーラムでの新卒採用を実施。
豊田通商は、女性や理系に特化したワークショップを開催したほか、
ボストンでの採用イベントにも参加するなど、多様な人材確保に取り組んでいる。
田村駒は、業務内容を学生に深く理解してもらうための動画を作成し、
ウェブを通じた社員参加での質問会を開いた。
ウェブによる出身大学不問のOB訪問も受け付けている。
八木通商は、新卒採用の応募数減少を受け、採用チャネルを変更した。
これまで就職ナビサイトへの掲載のみだったが、
26年卒採用から〝スカウト型採用ツール〟を導入し〝攻め〟の採用を打ち出している。

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