メディア 2023.02.22
瀧定名古屋 社長 瀧 健太郎氏 産地と連帯、在庫機能強化
繊研新聞 2023.2.17㈮
2023 Top Interview
■瀧定名古屋 社長 瀧 健太郎氏
産地と連帯、在庫機能強化
前期(23年1月期)は売り上げが回復しており、2ケタ以上の増収となる見通しだ。
服地部門が大きく伸ばしていて、特に婦人服地については
自家生産など原料まで踏み込んで長期的にビジネスを組み立ててきた。
それが長期・中期の両方の視点でビジネスを成長させる要因となった。
同じく紳士服地については、店舗が縮小するなどあったが、今は前向きな商談ができる
企業が増えている。来期はテキスタイルについてはサステイナブル(持続可能な)提案を
引き続き強化していく。
太陽光に含まれる近赤外線を吸収するレアメタルを練り込んだ糸「ナイロール」を
はじめとする素材を打ち出す。
生産キャパシティー不足のほか、在庫に対し慎重な企業が多い。
流通在庫としては間違いなく減少するだろう。
その中で、どこかが在庫を持つ必要があり、それが我々の役割とも考えている。
メリハリをつけながらも、在庫機能を果たしていきたい。
産地企業との連帯を大切にしながら、既存の取引先だけでなく、
スポーツやアウトドア、消費者の生活に入り込んだ生地開発を一層進めていく。
製品部門はODM(相手先ブランドによる設計・生産)の鮮度をアップさせながら、拡大を目指す。
同時にASEAN(東南アジア諸国連合)比率を高めるなど、サプライチェーンを一層強固にしていく。