メディア 2019.12.11
瀧定紡織品<上海> 営業体制整え内販拡大へ
瀧定紡織品<上海> 営業体制整え内販拡大へ
19年は減収見通し
【上海支局】瀧定名古屋の現地法人、瀧定紡織品<上海>の
2019年通年業績は、前年に比べ減収になるもようだ。
日本製婦人服地を中心とした生地の中国内販の売り上げ
横ばいで、日本向けは落ち込む。
来年は営業体制の整備を進め、内販の拡大を図っていく。
売り上げの最終仕向け地構成比は、
この1、2年で内販が日本向けを上回った。
日本向けの大幅な回復が期待できない中、
内販の拡大に取り組むが、今年は中国のアパレル市況が悪化し、
顧客の発注の短サイクル、小ロット化が進んだ影響を受けている。
内販の顧客は、百貨店アパレルとネット通販ブランドが
2本柱だが、今年は双方とも芳しくない。
一方、デザイナーブランドなどの小口顧客が増えている。
「全体的に市況は悪いが、新しいブランドが増えており、
チャンスはある」と吉田秀之総経理は話す。
来年は内販のさらなる拡大のために、営業体制の整備を進める。
人材育成とともに、ITシステムを活用するなどし、
営業スタッフの1人当たりの生産性を高める。
「システマチックな営業体制に変えることで
幅広い顧客のニーズに応えられるようにし、
販売先を広げていく」(吉田総経理)と言う。