2023年(令和5年)6月29日　繊研新聞　　
成長・次のステージへ投資加速
 
名古屋地区の専門商社・大手卸各社は、19年度の水準に業績を戻してきている。
コロナ渦を経て、より利益体質を強固にした企業もある中、新型コロナウイルス感染症の
分類の5類以降が消費の一層の追い風になる可能性もある。
 
一方、物価高などの影響で、消費者に選ばれる高付加価値商材開発の重要性は増している。
名古屋地区の専門商社・大手卸各社は消費者のライフスタイルに合わせたアパレル提案を
進めながら、サステイナブル(持続可能な)提案DX(デジタルトランスフォーメーション)、
異業種との取り組みなど幅広い手を打ち、さらに人材にも投資。
さらなる成長を目指す。
 
専門商社
名古屋地区の専門商社の動きは多種多様だ。
各社がそれぞれの強みを伸ばしながら、新規事業の取り組みを進めている。
その中で各社推進しているのが、サステイナブルの提案だ。
この数年で素材軸だけでなく、仕組み作りまで踏み込んだ企業が多く、
それを一層ブラッシュアップし、よりビジネスベースに乗せていこうとする動きだ。
 
瀧定名古屋のイチ押しは
太陽光の近赤外線を吸収するレアメタルを練り込んだ糸「ナイロール」。
光吸収による発熱、光老化軽減、防透け、遮熱と多機能がポイントだ。
同社初となるペレットから仕入れて開発している。
4月の「サステイナブルファッション・EXPO」ではブースで
デモンストレーションも行いながら、来場者にも機能性をアピールした。