【商社トップインタビュー】瀧定名古屋　社長　瀧健太郎氏　多機能素材「ナイロール」を世界に
 
繊研新聞電子版:2025年02月14日更新
 
今期（25年1月期）は減収増益を見込む。
減収要因は、物を作りすぎないという作り方の変化によるものと捉えているため、
来期は勢いに乗るというよりも、取引先としっかり話をして生地・製品の提案をしていく。
 
紳士服地はフォーマル向けがコロナ後の調整局面で苦戦を見通していたため、
従来のファッション系以外のスポーツ関係を広げている。
長期のスケジュールであるため、じっくり取り組んでいきたい。
 
婦人服地は紡毛などの冬物と国内の追加生産が例年に比べ厳しかった。
生地だけでなく、製品での提案や機能の付加など、今までにない仕掛けを
加速させていく。
 
海外販売は積極的な展示会出展でネットワークを広げ、特に欧州は広域に
わたって取引先が増加している。これからはアジアも含め訪問頻度を増やし、
受注を1件1件増やしていく。多機能素材の「ナイロール」は展示会での反応が上々だった。
光吸収発熱、防透け、光老化軽減など様々な切り口で世界に販売していきたい。
 
製品部門は素材やデザインを含めた提案でニーズにしっかり応えられた。
布帛の商材など提案の中身を変え、メリハリをつけたことでレディスのカットソー製品、
セーターなどをしっかり増やせた。引き続き商圏を拡大させていく。