お知らせ 2023.04.06
自家生産で関係づくり深化 取締役婦人服地部担当 瀧 浩之 氏
繊維ニュース 2023(令和5年)3月29日 掲載
商社 尾州との取り組み
瀧定名古屋
取締役婦人服地部担当
瀧 浩之 氏
自家生産で関係づくり深化
—改めて婦人服地部の概要を教えてください。
全体では7課体制で、そのうちのウール織物を中心とする32課が尾州との取り組みを深めています。
特に同課は自家生産で尾州の織布工場や染色整理工場と共同でモノ作りをしています。
——同部の商況は。
コスト高で苦労した面もありますが、新型コロナウイルス禍の外出制限が解けたことで堅調でした。
特に32課の自家生産品の売上高は過去最高でした。
2014年から本格スタートしましたが、尾州との関係づくりを深化できたことが貢献しました。
——尾州の現状をどのように捉えていますか。
生産スペースがタイトになっています。
コロナ禍と高齢化によって廃業が進んだことが要因です。
サプライチェーンを維持していくためにも、当社の自家生産の役割は重要と考えています。
——尾州の強みを含めて今後の展望は。
合繊長繊維から天然繊維まで幅広い素材を加工できるのが強みです。
しかし、産地の規模縮小は避けられないでしょう。
当社としては後継者が在籍しているなど取り組みが強化できる企業としっかり手を携え、
関係を継続させていくことが必要でしょう。