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メディア 2024.08.29

瀧定名古屋 東レと組み中国で「エボトゥルース」拡販 付加価値を前面に

瀧定名古屋 東レと組み中国で「エボトゥルース」拡販 付加価値を前面に
  
繊研新聞電子版2024年08月28日掲載分
 
【上海支局】瀧定名古屋と東レが生地の中国市場拡販で協業する。
東レの中国子会社・東麗国際貿易中国は中国内販に特化して販売する
ファッション素材ブランド「エボトゥルース」で、瀧定紡織品上海向けに
オリジナル生地を開発。瀧定紡織品上海は東レの原糸から染色加工までの
高い品質管理と素材ブランドが使える付加価値を中国アパレル企業に訴求する。
 
この協業は、中国で差別化素材を強化したい瀧定紡織品上海と、中国、香港、
台湾、韓国、欧州、米国、カナダで商標取得するエボトゥルースを持つ東レが、
中国市場や海外拡販をしたい狙いが合致した。
 
エボトゥルースは立ち上げから約5年。
原糸からの差別化を強みに中国で生地生産・高次加工し、品質保証、
色の在庫リスクも東レ全体で対応。機能・感性別に12の商品カテゴリーを
揃える。大手SPA(製造小売業)との取引で培った生産品質管理も強み。
 
販売する瀧定紡織品上海では、エボトゥルースの機能別素材ラベルを
用意して、他にない差別化素材として打ち出す。
納期も2~4カ月と日本生産生地より2カ月短縮、QR対応し在庫リスク
も低減する。
 
販売はまず瀧定紡織品上海の既存取引先を対象に始める。企業内に様々な
中高級ゾーンのブランドを展開する企業があり、そこを開拓する。
中国以外の海外販売も行っていく。
 
8月27日から始まったインターテキスタイル上海の瀧定紡織品上海ブース
一角でエボトゥルースのオリジナル素材の保温、吸湿発熱、防透、麻調、
ウール調、シルク調、撥水(はっすい)の7カテゴリーを披露した。
ブースは初めて単独出展仕様に施工、本社から出張者が営業応援する
など、全社で売り込みをかける。
 
9月以降は、北京、深圳、広州、青島、成都、杭州で単独展を行って、
素材価値を伝えて新規取引先の開拓にもつなげる。
 
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