メディア 2024.07.24
瀧定名古屋の瀧定紡織品上海 インパクトのある特別展 社の歴史と最先端技術を紹介
瀧定名古屋の中国法人、瀧定紡織品上海は、デザイナーブランドのショールームや
ショップが集積する上海市内の「百聯時尚中心衍慶里」で特別展を8月30日まで開催している。
繊研新聞 7月24日掲載
瀧定名古屋の歴史、生地、3Dモデリングシステムを紹介。通常の展示会と異なるインパクトの
ある空間演出にこだわった。
同社の160年の歴史を年表で展示し、過去の貴重なファッション雑誌や生地見本帳を
保管する「タキサダアーカイブスペース」の紹介を動画で行うのは畳の部屋。
和のゆったりした空間で過ごしてもらうよう意識した。
生地は天井からつるし、落ち感や風合いがわかりやすく、インパクトのある展示方法に
した。トリアセテートを中心に落ち感、ハリ感のある合繊系と、ジャージーや
ファンシー素材の複合系を揃える。
日本素材と一部中国素材など、中国市場に販売実績のある生地26品番をみせる。
3Dモデリングシステムは2000品番の生地をデータ化し、製品サンプルの効率化や
コスト削減できる点を訴求する。
実際にモデリングした製品の実物生地や製品サンプルも展示している。
シーズンごとの展示会以外でこのような特別展を行うのは初めて。
現地のデザイナーブランドや3Dモデリングに関心のある企業など、新規客の開拓が目的。
中国における3Dモデリングの市場調査や認知度向上の狙いもある。
会場の百聯時尚中心衍慶里はブランドのショールームやショップはあるものの、
生地を扱う企業は今まで入っていなかった。同施設を運営し、デザイナーブランドの
育成などに取り組み「中国のファッションやトレンドを盛り上げたい」とする
オンタイムショーから声が掛かり、瀧定名古屋がその企業姿勢に共感し今回の展示が実現した。