メディア 2023.07.07
商社パーソンの最初のゴール、「課長」のお仕事
WWD JAPAN 2023年(令和5年)7月3日
商社パーソンの最初のゴール、「課長」のお仕事
商社パーソンの最初のゴール、「課長のお仕事」
商社にとって、売上高から利益までを管理する「課」は一つの会社のようなもので、
課長はある種、社長に近い。課長の仕事から繊維商社のリアルが見えてくる。
「自分は前に出なくてもいい」グローバルビジネスを支える
藤田 貴寛/瀧定名古屋 国際貿易推進課 課長
藤田貴寛課長が率いる国際貿易推進課のミッションは、海外企業への輸出に加え、
会社単位での海外ビジネスのサポートを行うこと。
「日本を筆頭に中国や欧州、韓国、ASEANなど世界各地に広がる拠点を結びつつ、
さまざまな国・地域への販売を支援すること」であるため、
とにかくやること、考える、知るべきことが多い。
「貿易実務の関税一つを取っても、国・地域・品目でバラバラ。
営業担当者に聞かれても即答できないことも多く、常に力不足を感じている」。
藤田課長もかつては服地の営業マンとしてバリバリに一線で活躍していた。
だが、こうした謙虚な姿勢こそが、グローバルビジネスのサポートには最も重要なのだ。
「僕らが前に出る必要はない。主役はあくまで営業の担当者。製品がうまく開発&生産でき、
かつ取引先に喜んでもらえれば、それは全て営業担当者の実績であり、手柄になる。
そのため僕らがいる。それに一度うまく行けば、次からはもっと早くもっとうまく行く。
その先に当社が目指すグローバルビジネスの拡大がある。」