お知らせ 2023.02.24
瀧定名古屋、地下改装し「タキサダアーカイブスペース」
繊研新聞 2023.2.24㈮
【瀧定名古屋、地下改装し「タキサダアーカイブスペース」】
過去の書物や生地サンプル集める
瀧定名古屋は、本社ビルの地下1階を改装し、書籍や生地サンプルなどを集めた
「タキサダアーカイブスペース」を開設した。
「瀧定名古屋の未来予想図を思考するアーカイブエリアの再構築」
を目的に新たなアイデアを創出する場として活用する。
創業160年になる同社は培ってきた糸や織物、海外を含めた貴重なプリント原画、
ファッション雑誌など集積し、所蔵している。
また、ウール、コットン、シルクについての生地見本帳なども多数揃え、
シャツやアウターのカット用生地も春夏、秋冬に分けて置いてある。
地下特有の湿気やカビ対策として、壁面4カ所に菌類と藻類の共生体である、
ミヤマハナゴケから作られた「スカンディアモス」を採用した。
100%天然素材で、湿度調整や空気清浄化、室温管理、吸音などの効果があるという。
また、太陽光と同じ波長を実現したLED照明「イーウィンドウ」を天井部分に採用した。
地下にいながらも体内時計を調整することができる。
また、紫外線と赤外線を大幅にカットし、肌へのダメージを最小限に抑える。
部屋中央には、自然光に近い状態で商品を自動撮影できるシステムも導入している。
社員が製品やテキスタイル撮影などに活用する。
スペースを開設して1カ月になるが、取引先や関係者を招くなど利用が広がっている。
特に「海外からの来客は長時間活用してくれる傾向にある。」
フロア外には同社の沿革が多言語で書かれたパネルも設置した。