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2016年10月26日 トップインタビュー 
瀧定名古屋 社長 瀧昌之氏
  • 繊維ニュース 2016年10月26日

    トップインタビュー 
    瀧定名古屋 社長 瀧昌之氏

    「お客さまの懐に深く入る」。瀧定名古屋の姿勢で、
    2016年1月期まで6連続で増収経常増益を果たした。
    今後もその姿勢は変わらない。
    そのために、モノ作り力にさらに磨きをかける方針だ。
    製造現場の実態を直視し、本当の意味での作る力と企画力に一段の磨きをかける。
    同時に、これまで意識して人材を投入してきたスタッフ部門の一段の強化も重視する。

    -紳士服地部門の本年度上半期の状況と今後の課題を。

    上半期は、かろうじて、増収増益です。
    昨年はハリスツイードが相当に売れたのですが、
    その反動減を補うことができました。
    今後の課題はやはり、お客さまの懐に深く入る努力を続けることです。
    そのために、ハード、ソフトの両面で、モノ作りを強化しないといけません。
    本当のモノ作りを理解し、かつ企画提案力を高める必要があります。

    -紳士服地のモノ作りのレベルはかなり高いと思うのですが。

    ウールに関してはそうかもしれません。
    しかし、カジュアル素材については、仕組みができているとまでは言えません。

    -婦人服地部門の業績は。

    上期までは、増収増益でした。
    縫製拠点が中国からASEAN(東南アジア諸国連合)地域へ
    移った影響もあるかもしれませんが、発注の前倒しが多かったようです。
    ですが、下期は厳しくなりそうです。
    課題はやはり、モノ作りの力。まだ弱いです。
    婦人服地は国内生産が多いので、意欲のある前向きな企業と
    しっかりと組むことをベースにしようと思っています。
    海外でも作れるように手を打ってはいますが、
    国内を基盤にし続けるつもりでいます

    -織布工場だけでなく、織布の準備工程も減っています。

    現場が今、その状況を自らの目で見に行っています。
    自分達の問題として捉えさせることから始めています。
    その結果、何が出てくるかはまだ分かりませんが、かなり危機感は持ち始めています。

    -生地輸出は。

    踊り場ですね。2007年に部署を立ち上げました。
    最初はもがいていましたが、その後急成長しました。
    その時に人材も増やしました。
    その人材の成長が追い付いていない感じもしていたので、
    いい所で踊り場がきたと思っています。
    人材教育を基本からやり直して、お客さまとのパイプをもう一度作り直すことが、
    この踊り場の意義だと思っています。

    -製品部門は。

    海外でのモノ作りがASEAN地域にシフトしたことで、
    中国よりもモノ作りに気を配らないといけない場合が増えました。
    これによりロスが発生しています。復活の途上にあるといえます。

    -紳士服については自社工場をカンボジアに持ちましたね。

    生産が上がってきて、ようやく形になってきたと思っています。
    ただ、利益が十分に出るほどではありません。
    従業員は1300人で、メンズのスーツ、パンツ、ジャケットなどを生産しています。

    -スタッフ部門の強化を進めています。

    当社では職能部門と呼んでいる部門をもっと強化したいですね。
    海外法人の設立、買収、経営は、職能部門の力がないと絶対にできません。
    加えて、リスクが高度化、複雑化しているので、
    それを見極めて警告を発するのも職能部門の役割で、それが非常に大事になっています。

    -5年後の繊維産業の変化を。

    消費が構造的に変化しています。
    このベクトルは変わらないと思います。
    供給過剰の需要不足が構造的に進むでしょう。
    やるべきことを、着実に進めるしかないと思っています。
    これは期待ですが、女性の活躍の場が広がり、
    社会にいい影響を与えるようになればと思っています。
    当社は10年ほど前から、女性の総合職を増やしてきました。
    男女が互いの長短を生かし合えるようになれば、組織が変わります。
    そこから、新しい商品、仕組み、マーケットが出てくる可能性があると思います。

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