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7月16日 問屋の強みに商社的機能も加えたハイブリッド型を
  • 繊研新聞 2013年7月16日

    問屋の強みに商社的機能も加えたハイブリッド型を
    代表取締役社長 瀧昌之氏

    付加価値の高い商品を提供する問屋業として、次のシーズンの「旬」を見定め、
    的確な商品提供を行っていくというのが当社の役割です。
     このためにシーズンが始まる半年や一年前から、素材、アイテム、生産拠点などを
    決断し、顧客それぞれが求める精度の高い売れ筋商品を企画・販売しています。
    また、そこには素材開発、生産、在庫などのリスクが伴います。そのリスク機能を
    担うことで、的確にスムーズな商品の提供ができると考えています。
     今やファッション業界は、日本から中国、東南アジアへと市場領域がグローバルに
    広がってきました。こうした時代の変化に際しても、当社は確かな品質の安定した商品を
    提供していきます。このためにグローバル化に対応できるネットワークを構築するなど
    商社的機能を組み合わせたハイブリッドな問屋業を目指し、顧客の最適なパートナーと
    して位置付けられるように努力していきます。

    瀧定名古屋の各事業部門“リードオフマン”が語る
    紳士・婦人の服地から製品まで幅広い分野をカバー


    中国から東南アジアにも広がってきたファッション業界のグローバル化。
    この中で瀧定名古屋は、問屋業本来の企画から素材開発、縫製までの
    各段階で必要とされるリスク機能を担い、顧客にとって最適な旬の商品を
    提供している。
    紳士服地、婦人服地、紳士服、製品、国際貿易推進部の各部門の責任者に、
    それぞれの強みと今後の方針を語ってもらった。

    素材から顧客までのサプライチェーンを構築/岩田氏
    物作り力、企画提案力、サービス機能など、差別化された現場力/長谷川氏
    紳士服地ではいち早く海外で素材開発/山田氏
    品質を軸に企画から生産までの体制を確立/瀧氏
    当社の持ち味のリスク力を海外にも紹介/小西氏


    ―各部門の強みは

    岩田: 当社の中でもいち早く中国への拠点整備を行ったのが紳士服部門です。
    しかし中国は人件費の上昇や労働力不足などでコストアップが進み、価格面だけで
    なく量的な安定供給も難しくなりました。そこで東南アジアなどアジア全域への
    縫製拠点の拡大策を進めてきました。これに合わせて多国籍な素材調達機能も加え、
    重衣料からカジュアルウエアまで紳士服アイテム全般にわたって、安定した商品供給を
    目指しています。このために紡績から生地、縫製、顧客までを結ぶアジア全体での
    サプライチェーン構築を進め、このサプライチェーンを強みとして事業を行っています。

    長谷川: 婦人服地部門は物作り力、企画提案力、サービス機能の3つを重点にしています。
    原料から最終仕上げまで、川上との取り組みを強化し、自らの主導で生産工程にこだわり、
    独自の生産系を構築し、オリジナル・差別化素材を開発する「物作り力」。圧倒的な情報
    収集力と分析力、新しい素材トレンドの編集・立案・構成に基づいた仕掛け、
    お客様に伝わり易い打ち出しなど、「企画提案力」。
    そして、リスク力・商品供給力・フォロー力・貢献力などの「サービス機能」が強みと
    考えています。


    山田: 紳士服地では、中国を中心にウール素材での海外素材開発を進めてきました。
    カジュアルでは、海外で素材開発や調達というのが少ない。そこで糸からも物作りを構築し、
    メーカーと一緒になって物作りができる体制を作り、これによって顧客への売れ筋の提案、
    ウエアリングに落とし込んで、製品の仕立て映えなども訴えられるトータルな提案を強みと
    しています。


    瀧: 当社の製品部は婦人服のほかベビー、リビング、メンズカジュアルなど多岐に
    わたる分野に対応し、売れる商品を供給しているというのが特徴です。
    商品それぞれで、品質を軸にして商品供給や企画を幅広く押さえ、さらにこれを
    生産面までしっかり管理した体制を提供していることが当部門の特徴になっています。
     生産面では主力としている中国がコスト上昇や、人的流動性が増すことで品質面での
    課題を残すようになりました。そこで中国にプラスしてASEANでの生産拠点の確立を
    目指しているところです。

    小西: 国際貿易推進部は、販売先を海外に広げようと設けられた部門です。
    国内市場が成熟化した中で、当社の物作りやリスク能力など国内の顧客に提供して
    きた機能を、海外にも提供していこうというのが当部門の役割です。
     例えば韓国向けでは、婦人服メーカーが行う引き付け型生産に対応する生地などで、
    実績が出てきました。

    ―今後の方針は

    岩田: ソースを掘り下げ、常に時代に合わせて進化していくことが必要です。
    専門家集団として1つのアイテムを徹底的に掘り下げ、アイテムごとの
    サプライチェーン構築を進めています。この構築の上に、課を越え部で、
    さらには部を越え、会社として販売先、仕入先との連携があると思います。
     顧客や市場に合わせてチームを組み、自由自在に供給を組み立てられる体制を
    中長期的に整備し、オリジナルな新しい価値の提案と商品供給による進化した
    瀧定名古屋を目指し、業界での存在感を高めていきたいと考えています。

    長谷川: 店頭や消費者の買い方が変わりつつある中で、お客様のニーズや商流も
    変化していきます。その変化をしっかり見極め、対応できる体制作りを進めています。
    各課横串による部門としての素材開発プロジェクトは、情報を共有して売れ筋の制度も
    高めつつ、量をまとめたコスト合理化にも取り組むひとつです。
    また、国際貿易推進部とも素材開発や販売面で連携し、海外を合わせたグローバルな
    生産・販売を強化していきたいと考えています。

    山田: 積み上げ型の原価でなく付加価値をどう評価してもらえるか。
    円安によるコスト上昇を受けて、そこが重要なポイントとなってきました。
    そのために店頭の動きを掴んで分析し、新しい商品を提供できるかが求められます。
    また、紳士服でも短サイクル・現物志向のニーズが高まってきました。
    そこにリスクを持って商品を提供できるように挑戦していきます。

    瀧: 中国のコスト上昇を受けて、生産面では中国からASEANにシフトしています。
    こうした中でも当社の特徴である生産をベースとした企画力、生販一体の仕組みを
    提供していきます。また、生販一体による商品供給力を提供できるオペレーション、
    人材体制を強化していきます。

    小西 「海外で作って海外で売る」三国間の取り組みも増えていきます。
    これによって国内素材を輸出するだけでない、バリエーションの広がりを提供できます。
    また、国内の小規模な機屋さんの商品を海外に提案する機能も果たしていきます。

     

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