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6月18日 問屋業は“ムダ”が信条  繊維の高度な人材を育成! ウィメンズ・ウエア・デイリー
・ジャパン
  • 繊研新聞 6月27日

    瀧定名古屋 瀧昌之社長 プロ同士連携で攻めの経営を

    08年のリーマンショック以降の厳しい経営現場によって、09年の業績は大底なった。
    昨年の東日本大震災による消費の急激な落ち込みがあったものの、10、11年を
    かけて業績が回復。 リーマンショック前の売り上げ、利益まで戻した。
    これを踏まえて、今期は攻めの経営を目指す。
    当社が基本とする課別独立採算制を基本にしながらも、課同士、あるいは
    部同士が協業する仕組みを強化する。 「生地は生地のプロ」 「製品は製品
    のプロ」を商売の基本としながら、プロ同士が手を組んで顧客に対して総合的
    なサービスを提供したい。

    今期から連携戦略担当の担当役員を置き、こうしたプロ同士の協業を事業化
    していく。 一方で輸出を担う国際貿易推進部を発足するなど海外事業も強化
    している。 考え方としては、国内があってこその海外であり、国内で稼げる人材
    であれば 海外でも稼げると考えている。 「優先順位が国内」、国内シェア確保を
    重点にしながら、海外事業も推進してきたい。

  • 繊研新聞 6月27日 

    海外の要・上海

     瀧定名古屋も改めの姿勢に転じている。その柱が海外事業。
    ASEANにも広がっている生産拠点の整備がその一つ。 紳士服部がインドネシア
    やミャンマー、ベトナムなど中国以外の国でも専用ライン作りに着手。
    婦人服などで構成する製品部も顧客のグローバル展開に対応している。
    海外輸出では国際貿易推進部を発足。 中国や欧州などへの生地輸出を
    本格化させている。 またグローバルネットワークの要として上海の現地
    法人を増強。 さらには生地と製品の連携を強め、総合提案を推し進める。

  • ウィメンズ・ウエア・デイリー・ジャパン 2012年(平成24年)6月18日(月曜日)発行 WWD FOR JAPAN

    問屋業は“ムダ”が信条 繊維の高度な人材を育成!

     三菱商事の財務畑から転じた瀧昌之・社長は10年をかけ、資産などの財務体質や組織の改善に取り組ん
    できた。「良いモノを作り、お客さまの懐に 飛び込む。変化の激しい時代だからこそ、変化球はない。
    世界経済からファッションまで、あらゆる知識をテキスタイルに集約する“本当のプロフ ェッショナル”の育成に
    正面からじっくり取り組む」と語る。老舗の名門商社が見据える、進化した繊維のプロフェッショナル人材とは?

    1864年創業の瀧定名古屋は、日本を代表するテキスタイルの企画・生産・販売会社である。
    瀧定(2001年に瀧定名古屋と瀧定大阪に分社)は過去 数十年に渡り、“テキスタイル卸し”の日本のトップ
    カンパニーで、日本最大の毛織物産地である尾州(愛知県一宮市及び岐阜県羽島市一帯) を始め日本
    全国の産地でテキスタイルを企画・生産してきた。テキスタイルに加え、アパレル製品のOEM
    (相手先ブランド生産)ビジネスにも力を入れており、12年2月期の売上高481億円のうち、テキスタイルと
    OEMが半々になっている。「テキスタイルだけでなく、製品ビジネスもすでに歴史がある。当社の製品事業
    の特徴は、デザイナーからパタンナー、生産技術者までを、外部スタッフではなく社員として抱えている点だ。

    モノ作りに きちんと取り組んでいる点がお客さまから評価され、ボトムスやコートなどアイテム単位では
    ナンバーワンのサプライヤーになっている取引先も多い」。 11年度はテキスタイルと製品事業がともに
    好調だった。「今年度も上半期は堅調に推移している。08年のリーマン・ショック以降、“お客さまの懐 に
    入って、良いモノをお値打ちに”をモットーに尽力した成果が表れている」。ここ数年は欧米などへの輸出
    事業にも力を入れている。「生産面で は20年前からグローバル化を進めてきたが、香港や上海の現地
    法人でのビジネスも急成長している。特に注目しているのが、日本産のテキスタイル 輸出だ」品質や
    クリエイティビティの高さなど全般的に国際競争力は高く、ビジネスも好調だ。語学力の高いスタッフを
    揃えており、今後も増える と期待している」。

    レディスは国内生産が8割
      その一方で、同社とも関わりの深い尾州産地は、ここ数年で有力企業の撤退や廃業など疲弊が続いて
    いる。その点について、「忸怩(じくじ)たる 思いがある。商品をストックして販売する“問屋業”にとって、
    在庫というリスクはつきもので、失敗の確率は常に一定して存在してきた。ただ、 今は原料の高騰や
    デフレの影響で利益が減少し、在庫を圧縮せざるを得なかった。日本のテキスタイル産地はもともと糸や
    織り、染色加工、仕上げ など分業制が成立していて、その各段階で在庫を抱えてきた。我々のような問屋
    業が在庫を絞り込んだことで、産地全体の生産力が落ち、産地全体 が疲弊してしまった」と語る。
    「本来ファッションはムダが信条だし、我々は間屋業なので在庫処分という損はしても良い。当社のテキス
    タイル事 業も、お客さまが再びクオリティを見直す動きもあり、再び商品の回転が良くなりつつある」とテキ
    スタイル市況の底打ち感を指摘する。「スーツ 生地の生産は9割が中国に移っているが、婦人服地は8割が
    いまだに日本生産。クリエイティビティも品質も世界最高水準にあり、小ロットで多様 な製品を生産できる
    日本の産地は、中国などでは代替できない貴重な存在。安定的な発注など、できる限り支援していきたい」
    と語る。  ただ、出資などを含めた資本提携や経営支援にまで踏み込むことには慎重だ。
    「産地企業が何を求めているのかという点に尽きる。資金を必要とし ているのであれば、安定的に発注し、
    代金を早く支払ったり、あるいは短期の融資で良い。販売面のサポートが必要であれば、それこそ当社が
    とこ とんサポートすることができる。しかし経営支援となると話しは別だ。そもそも“商(業)”の我々が
    “工(業)”を経営するノウハウはない。 それに産地全体で見ると確かに大変だが、個別に見ると技術と
    経営、設備投資をしっかりしている企業も多い。そういった企業には安定した発注を 行ないながら営業面
    でもサポートする取り組みをすでにいくつか行なっている。出費などのスキームの面から入ると、どうして
    も理屈が先行して、 本質的な支援にならない可能性が高い」。

    短期的な利益よりも“実”を取る
    “利益”や“理論”よりも、“実”を重んじる姿勢は、M&Aについても同様だ。「当社の最も重要な基本戦略は、
    人材育成。これに尽きる。M&Aに よる新たな商圏やノウハウ、ネットワークの独得は短期的には魅力的
    だが、結局は人材育成のモチベーション低下に繋がる。“人の育成”は一筋 縄ではいかず忍耐と時間が
    必要だが、そこから逃げずに向き合いたいと思っている」。 瀧社長が目指す人材像とは、「“商品に強い”
    人材である。」 当社は長い間培ってきた“問屋業”としてのモノ作りと販売には自信がある。しかし今後は、
    テキスタイルを扱っていても、その周辺、たとえば原 料の羊毛や綿花、それにグローバルなマーケットの
    状況を理解し、その変化に対応できなければならない。つまり商社的なネットワークや人脈を併 せ持つ、
    商社と間屋、両方のノウハウをハイブリッドした、世界でも例を見ない人材を育成したい。目標が高いこと
    は認識している。綿花を扱って いる商社であれば数十年をかけ、国内外に駐在員を置き、人脈や情報網
    を培っているもの。我々も今後は戦略的にそうしたネットワークを広げてい く」。

    TOPICS 本社の正面の木々がわが社の自慢! 
    瀧定名古屋の地上17階建ての名古屋本社ビルを訪れると、先ず目に入ってくるのは丁寧に手入れ
    が施された爽やかな木々。これらは瀧鈞一郎・元社 長(故人)が、1991年の本社ビル建て替えの
    際に自ら岐阜の山中に赴き、選定したものだ。瀧社長は「激務の多い社員を癒やし、弊社を訪れる
    お客 さまにも気持ち良くなっていただける」と語る。創業が古く名門企業の同社は彫刻や絵画など
    優れたアート作品も数多く所有しているが、「わが社 のお宝は何かと開かれれば、この木々たち」
    と胸を張る。誰もが楽しむことができる木々は確かに、精神的な充足度が高い。また、常に手入れ
    を欠 かさないため毎年相当額の維持費がかかることを考えれば、単純な金額の多寡ではない
    ところもファッションと通じるところがありそうだ。

  • 2012年6月18日 繊維ニュース 

    瀧定名古屋 13春夏婦人服地 装飾性、清涼感重視へ 「店頭の差別化は素材で」

      瀧定名古屋の婦人服地部門は13春夏に向け、4月に開いたプレビュー展で大々的に打ち出した
    “光沢”を引き続き全体テーマに置きながら、「差別化は素材で」との考えのもと、装飾性の高い
    素材や清涼素材を取りそろえ、拡販に臨む。  

    日本の婦人服市場は諸外国と比べ、形が奇抜なものが受け入れられにくいと言われる。
    この制約のなかでは製品デザインも出尽くした。一方で店頭は停滞する消費を喚起させるために
    「新しいもの」を求める傾向を強めている。  こうした流れを受けて瀧定名古屋は改めて、「差別化は
    素材で」との方針を打ち出す。「アパレルもこの意識を高めており、多少高価な素材も受け入れる
    傾向が出てきた」という。  

    13春夏に向けては「素材でどれだけ清涼感打ち出せるか」がテーマ。
    12春夏から続く麻のトレンドは13春夏でも重視するが、変化を付けるために、ウオッシャブル機能の
    付与や、シルキーな化合繊を使った“麻調”素材を拡充提案する。無地では撚糸を使ってドライタッチ
    を表現し、盛夏向けには大胆な色柄を配した素材を数多く投入する。  装飾性の打ち出しとしては、
    ジャカードやツイードを用意。“グラフィック”をキーワードにしながらも、立体感は抑えめにし、夏ら
    しさを表す。  また、13秋冬への流れを作っていくという目的で、フォーマルなブラック素材や紺など
    秋っぽいい配色もそろえる。


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